題名 「INTRODUCTION」 PN 九十郎 「あら篤志、うふふ・・また今日も何か悩み事の相談なのかしら?」 机の上に設置してある電話が突然に鳴り響くと、慶子は赤色の小さな 丸眼鏡を外すと持っているペンの動きを止めた。 そしてその電話の相手が誰かと判ると、それまでの気難しそうな表情 から一転、途端に実ににこやかな笑みを浮かべながら話し始めた。 机上には書きかけの原稿が散乱していた。その横には、沢山の資料が これでもかというぐらいに山のように積まれていた。 慶子は作家だった。それも熱狂的ファンを多く持つ売れっ子流行作家 だった。 その熱狂的なファンの大多数は女性層。それも取分け若年層に圧倒的 な支持があった。 それは慶子が恋愛小説の名手だったからにあった。 女性作家らしくいつも女の視点から見た男との恋愛観を折り詰めた小 説の数々が世の女性たちから絶賛されたからだ。 そうなると呼び名をすぐに付けたがるマスコミから、カリスマ女流作 家という称号を頂くのにそれほど時間は掛からなかった。 それと慶子がカリスマと呼ばれるもう1つの由縁は、その存在にあった。 慶子は今年48才になるのだが、その容姿からはその年齢だとは判ら ない程に若く躍動感に溢れていた。 すでに10代の頃からアメリカに何年も放浪したいう経緯もあるぐらい だから、実に行動的な性格でもあった。もちろん明るい性格もあったか ら友達も多く出来た。背も高く、顔も実にアジア大陸風の鷹揚な感じが あったから、オリエンタル趣味を持つアメリカ男性からは特に求愛が、 殺到したのも事実あった。 圧倒的な行動力の源は溢れんばかりの情熱があってこそである。 慶子はまさにその溢れんばかりの情熱でもって放浪中に1人の男性と恋に 落ちたのだった。 後の恋愛作家の礎はこの時出来たのだった。 相手は若いデザイナーの卵。競争が厳しいアメリカにあって才能だけでは のし上がれないのも事実。ましてやこの男には野心など余りにも希薄で、 その代わりに余りにも人に優しかったのだった。 入れ込んだのは3年間。結果残されたのは彼の遺骨と、彼との最初で最後 の共同作品でもある1人息子だけだった。 慶子は男が病気でこの世をあっという間に去った後、すぐに日本に帰って 様々な仕事をこなしていった。そしてその合間に、自らの経験を生かした 小説を書き綴ったのが評判となって今の成功に至ったのであった。 女性たちが憧れる生活スタイル、確固たる信念を慶子は持ち続けていて、 今も若々しい井出達で世の女性の心を刺激続けていた。 そして、この電話の相手、篤志は慶子にとって大事な掌中の宝というべき 存在であった。そして彼自身もまた多くの女性読者の心を刺激する存在だった。 その篤志は今年13才になる中学1年生。何と慶子の正真正銘の孫である。 僅か35才差の祖母・・・事実なんだからしょうがない。 その驚きの事実は、慶子を更にカリスマへと導くものだった。 慶子が連れて戻って来た男の赤ちゃんは、スクスク育つと、容姿も 考え方も母親である慶子にそっくりになっていた。 特に情熱的なところが似ているという点が、その後ある問題 を引き起こしたのだった。 彼が15の春に1人の女性に恋をした。相手の女性はその時25才。 驚くべき事に職業は教師。それも彼の担任というのだから、見つけた 情熱の先には大きな障害が高く聳え立っていたのであった。 その恋愛は彼女の妊娠で発覚した。 学校、両家族らを巻き込んで大きく揉めた。 もちろん、慶子はその時、すでに作家として世に出ていたので、どこで 嗅ぎつけたのか新聞、TVらのマスコミ等がこぞってその問題を取り上げた。 親の立場は、子供の教育論、教師と生徒のあり方、性教育等々・・ 立派なお題目だが、数日経つと、どっちが悪いのかとか、親のしつけ方 この場合だと、慶子に対してのバッシングが行われ始めたのだった。 奔放な恋愛を繰り広げてそれをそのまま恋愛小説として書く御仁故に、 息子も奔放で無軌道な性衝動に走る原因を作ったのではないかと・・ まったくのいちゃもんではあった。だが相手は蒼々たる評論家たち、 世論は彼らの方に向くようになりつつあった。 当初ダンマリを決め込んでいた慶子だったが、周囲からの勧め、特に 慶子の作品の多くを出版する会社からの要請で仕方なく記者会見をする ことになった。 セッティングされた会場に駆けつけたマスコミ連中の全ては、彼女が 何らかの謝罪を口にするものと決めてかかっていた。 だが、会見場に現れた慶子が最初に発した言葉が、 「私、今度お祖母ちゃんになっちゃうんですよね。分かります?この年 でもうお祖母ちゃんですよ。もう嫌になっちゃうわ」 穏やかで柔和な笑みを浮かべての言葉に、その場にいた新聞記者、レポーター 各氏の中から、思わず笑い声が起こったのだった。 慶子は顔を真っ赤にしながら、繰り返しお祖母ちゃんはイヤダという言葉 を連発した。 「だってまだ母親でいたいじゃないですか・・なのに34才で、もう お祖母ちゃんなんて・・・誰も私と恋をしようとはしてくれなくなっちゃうわ もう、あの子ったら何てことしてくれたのかしら・・」 このセリフで一連の慶子に対する騒動はあっという間に終わりを迎えた。 絶えず爽やかな笑みを見せ続けながらマスコミに対応する慶子の姿に、 働く女性や若い10代の女性達から大いなる好意を持って理解されたのだった。 こうして母子2代に渡る、激しくも惜しみない情熱で恋愛を育んだ物語が世間に 認知されることになって10数年、ここに祖母48、息子29、母39、そして 孫の篤志が13という非常に若い3世代家族として今日に至ったのであった。 まさに事実は小説より奇なりとはこのことである。 「まああ、そんな事があったの・・そう・・うふふ。あなたも大変ねえ。 お母さんにはその事は言ったの?・・・え?・・まだ?、あらあらダメじゃ ないの。もう、ばかねえ・・時間が経てば今よりもずっと言い難くなるのよ」 まるで鈴を転がすような甘く可愛い声でささやくように喋るからか、慶子が何 をどう言ってみても、相手に対して好意をもっているかのような錯覚を常に相 手に与えてしまうようで、それも彼女が誰彼なしに凄くモテる要因の1つでも あった。 「はいはい・・・分かりました。その件については私からお母さんに言ってあげ るから・・え?安心した?もう、こういう面倒なことは全部私に頼むんだから、 随分勝手な孫を持ったもんね」 極々プライベートな問題を持ち込んできた篤志に対して、プチプチ文句を言って いる慶子だったが、その話す表情は、満面の笑みを浮かべながら、実に楽しそう に外した眼鏡の柄を指で小さく弾きながら話をしていた。 「あっ、そうだ。ねえねえ篤志、今度の日曜日って空いてる? え?日曜だったら、いつでもヒマしていて空きっぱなしって?あらまあ・・うふふ 篤志、あなたってお友達1人もいないの?中学生にもなって日曜日がずっとヒマ だなんて・・ああ情けないわねえ」 からかい気味の慶子の言葉に受話器の向こう側から、何やら大きな声が響いて聞 こえてきた。反発らしき甲高い怒声。 笑みを浮かべる慶子の頬にすっと赤みが差した。本当に可愛くてたまらないとい った様子が分かる。 「まあまあそんなに怒んないの・・でね、さっきの件なんだけど、日曜日ヒマで 空いているのなら、久しぶりに私の家に遊びに来ない?・・え?どうしてって? それはね、先週の篤志の誕生会に、原稿の締め切りの関係で私欠席しちゃったでしょ? それでその時に渡し損ねちゃったプレゼントを渡したくて・・ねえどうかしら?」 一旦言葉を切って、黙って様子見。 すると暫くしてから受話器の向こうから、喜んで弾むような声が聞こえてきた。 「そう・・OKなのね。よかったわ。じゃあ日曜日楽しみにしてるわ。じゃあね」 実に嬉しそうな表情で受話器を置く慶子、ほんの少し物思いに耽るように 視線を宙にそらすと、思い出し笑いを浮かべながら再び卓上にペンを走らすのだった。 それから幾日か経って、約束の日曜日が訪れた。 当日は朝から素晴らしい晴れ模様が空一面に広がっていた。 そんな中、辺り一面高級住宅が建ち並ぶ中を今背の高い1人の少年が、こちらに 向かってゆっくりと歩いて来た。 いまどきの男の子らしく目の上まで伸ばした前髪を軽く横分けした姿はまさにジャ ニーズ風であった。 いまどきとは言ったが、その風貌は些かニュアンスが異なっていた。 高い鼻、透き通るほどに白い肌、まるでルビーの宝石のような大きな瞳、そして 鮮やかに赤く染まった唇。 黙って歩いていればそのまま女の子に見える程の美しさ。すれ違う誰もがそう思っ たのだろう、皆思い思いに振り返っていた。 その美貌の少年こそ篤志だった。 彼の美しさそれはまさに彼の中に流れる1/4の欧州の血のお陰であった。 祖父が持つ欧州独特の様々な人種から練られた白さに加えて、祖母、母が持つ日本 独自の色彩とが交じり合って出来上がったその肌の白さにはまさに格別の趣きがあった。 しばらくして目的の家が目の前に見えると篤志は、もうガマンできないといった表 情で、そこから一気に玄関先まで駆け出した。 そこには高級住宅が建ち並ぶ中でも、更に際立って見える3階建ての白亜の洋館が 所狭しとばかりに大きな迫力を伴って建っていた。 篤志はそんな迫力など気にもしない風に、いつものように一旦門の前で立ち止まると 深呼吸を1つしてゆっくりと人差し指を立てて目の前にあるインターホンのボタンを 押した。 ”はああい” 久しぶりに聞く身近な生の慶子の声がインターホンから流れてきた。 篤志はお腹に力を入れた。 「ぼ、僕です」 ”ああ、篤志来たのね・・・玄関空いているから入ってらっしゃい” 「はああい」 意識的なのかどうかは分からないが、篤志は無邪気な子供らしい元気な声を インターホンに向かって発した。 そしていつも通りの笑みを装って家の中へと入って行ったのだった。 篤志はいつもように玄関を入ってすぐ前にある広い応接間に足を踏み入れた。 そこには午後の緩やかな陽気が大きな窓から部屋一面に差し込んでいた。 そしてそんな中で一番に陽射しを占有していたのがビッグサイズの正方形型 リビングソファーだった。それはでんと部屋の中央に置かれていて、訪れる 人たちをゆったりと優しい気持ちにさせてくれた。 「こんにちわ」 篤志が何度か声を掛けたが返事がない。 辺りを見回したがその応接間は静まり返っていて誰もいなかった。 少し怪訝そうな表情の篤志。 仕方なくソファーに腰を下ろした。 しばらくして二階から降りてくる足音が聞こえてきた。 ゆっくりと軽やかな感じ・・落ち着いた女性らしい優しい足音。 それを耳にした篤志の頬がかすかに緩んだ。 「すぐに降りれなくてごめんなさい。ちょっと・・・原稿を書いてたんで・・」 鈴を転がしたような声が階段から聞こえてきた。 だけど少し慌てているのか、ちょっと早口気味。 そして満面の笑みを浮かべながら部屋に入ってきた。 「あらあ・・お久しぶり、元気にしてた?」 「こんにちわ、お祖母ちゃん」 「あらやだ、その呼び方キライだっていつも言ってるじゃない、もう憎らしい子ね」 「そうだったっけ?慶子ちゃん」 「そうそう、それよ。可愛く言わなきゃだめよ。もう、分かってるんだったら、初め からそう言いなさい。そんな言葉でからかうのは絶対やめなさい」 可愛らしく頬を膨らませながらお説教。 クスクスと笑う篤志。それを見ていた慶子も仕方ないなあとばかりに格好を崩した。 その時目の前の何かに気づいた篤志の目が、はっと驚いたようになって目の前にいる 慶子の姿を上から下へとゆっくりと舐めるように見渡した。 彼女は鮮やかな青空を思い出させるようなブルーのフォーマルスーツと同じ色のスカー トを着ていた。しかもそのスカート丈も通常よりも10cmいや15cmとかなり短め のものだった。 「ど、どうしたのよ篤志。そんなジロジロ見てどうしたの?」 「どうしたのって、慶子ちゃんこそ、ちょっとどうしたのさ、いつもよりちょっと 派手じゃないの?」 「ああ、これ・・ね?今日ね篤志が来るまでに雑誌の取材が2本あって、それ用 に着ていたの。どう似合うでしょ?」 慶子はそう言うと、篤志の前でくるりと回って見せた。 意外なまでにがっちりとした背中が印象的だった。 そして年齢を感じさせない程に締まったウエスト周り。余った感じなど微塵もない。 かねてから公言していたジム通いで若さを保つというのを、ちゃんと実践しているのを 一目で分からせるだけの説得力あるボディを有していた。 「朝早くから大変だね」 「そう・・かしらね。まあ今月は新刊が出たから仕方ないといえばそれまでなんだけど」 「最近、凄いペースで書いているよね?」 「アイデアが沢山出る周期に入ったからかしら?あはは、まあ出ない周期の方が断然 多いんだけどね」 「慶子ちゃんのファンって凄く多いんだって誰かがテレビで言ってたっけ。それも圧倒的 に女の人が多いんだって」 「ありがたいことよね。それに辛抱強いってのもあるかなあ・・私の場合そんなに多く 本に出来ないんだけど、出たらすぐに本屋さんに買いに求める人でいっぱいになるって 編集者の人が言ってくれたの。そのお陰で、こうしていい家に住めて、綺麗に着飾れて そして美味しいものを好きなように食べれるんですもの・・ああ幸せ・・ってね」 どこか上機嫌な慶子は、篤志の前でもう一回転して見せた。 今度は少し勢いをつけたせいか、ほんの少しだけスカートの裾がひらりと捲れて しまった。 篤志の目にほんの少し捲れ上がったスカートの中から、一瞬だけ太ももの裏側が映った。 当然若い男の子の動体視力は、その瞬間を逃すはずもなかった。 視線は的確にそれらに照準を合わせてきっちり捕らえていた。 きらりと鋭い視線が注がれた。だけど表情はいつもと何1つ変わらずに端正で可愛らしい 笑みを浮かべていた。 「ああ?」 勢いよく回ったまではよかったのだが、いつになく強く回ったせいか足軸がぶれて 体勢を崩してしまった。 「わあ・・危ないなあ」 篤志は慌てて身を乗り出すと、体勢を崩してふらついて転倒しかかった慶子を背後 から両肩をがっちりと掴んで防いだ。 慶子は勢い上半身を篤志の胸の中に委ねるような感じで倒れ込んだ。 「ああ、怖かったわ・・あなたがいて助かったわ。ありがとうね」 「今日はどうしたの?何か妙にはしゃいじゃってさ、変だよ?」 慶子が顔をついっと上に向けると、篤志のきれいな顔がすぐ近くにあった。 慶子は目を大きく開いて、その顔をまじまじと見た。 そして頬を緩めると満面の笑みを目の前の美少年に見せた。 「今日は久しぶりに篤志に会えたから・・」 「え?」 篤志も美しく可愛らしい祖母の満面の笑みを見て少し動揺の色を見せた。 しかも息遣いを感じる距離での会話は、14歳とはいえ、まだまだ何も知らない 幼い感情を高ぶらせるには十分だった。 どきりと驚く表情が篤志の顔を瞬時に覆った。 それを見た慶子は委ねていた上半身を自ら起こすとすっと篤志から離れた。 そして篤志を見据えるような感じでイタズラっぽい笑みを浮かべながら彼の 正面に立った。 「それに雑誌の取材で今回の作品がすごく良い評価だって聞かされたからね、うふふ」 「よかったじゃん。と言ってもいつもの事だけど」 「何言ってるの、これでもいつもビクビクし通しなのよ。いつでも良い物を書けると いう自信なんて無いし、それにいつファンから見放されるかっていつも心配になるのよ」 「人気作家っていうのも大変な仕事なんだね」 「そりゃそうよ。サラリーマンみたいに朝から夕方まで働いて残業もこなして凄く 疲れるけど、その分きっちりとお給料が貰えるような安定した商売じゃないからねえ・・ 作家って良い響きだけど実態はヤクザな商売なのよ」 慶子はそう言うと、ため息混じりの笑みをこぼすと、ゆっくりと正面にある ビッグソファーに腰を下ろした。 篤志もそのまま正面に相対する形でソファーに身体を委ねた。 「でも、今日は嬉しい事続きね、良い服着て綺麗に写真に撮られて、それに久しぶりに 篤志にも会えて・・ふふふ」 「それはよかったね・・それに今日は天気がいいから僕も気持ちいいや」 篤志は、そういうと、なぜかじっと思わせぶりな視線を慶子に投げかけた。 慶子もそれを察知したような笑みを浮かべると、両腕を胸の前で組んでソファー に持たれ掛けた。 「あらあら?何か言いたげな顔つきだこと・・どうしたのかしら?」 「もう・・イジワルだなあ。今日僕がここに来たのは僕の自由意志じゃない んだよ。僕はお祖母様に言われて・・」 「あらいやだ、またお祖母様って言ったわね・・もう、どっちがイジワルかしら。 分かってますよ。プレゼントが欲しくて来たんでしょ。もう少し私を喜ばしてくれ てもいいのに、ったく子供なんだから」 「えへへ・・どうもどうも・・もうそろそろだと思いましたんで」 時代劇に出てくる悪どい商人のように揉み手をしながら背中を曲げてへこへこと 頭を二度三度と下げた。 それを見た慶子は、可愛い孫には幻滅したわと言わんばかりに口をへの字に曲げた。 「いいわ、それじゃあそろそろ二階の私の書斎に行きましょうか」 慶子はソファーから腰を上げると、すたすたと応接間を出て行った。 もちろん篤志も遅れずに後ろについて一緒に二階へと上がっていった。 二階全体からは開放的で明るい感じがする一階に比べて、ずんと静まり返って少し 重苦しい感じが漂っていた。 それは天井の高さが一階に比べて低くなっているからであるが、これは慶子の好み がそのまま反映されていたからであった。 そもそも一階は来客用として、つまり出版社その他諸々の人たちが気持ちよく過ご してもらいたいという意向があって造られたもので、それとは別に二階はまったく のプライベート用として設計されていたのだった。 慶子は本来静かな環境での生活が一番であると考えていたので、仕事もそのような ところで集中してやりたいとして二階全体には防音装置を施して外部からの音を全 てシャットアウトする念の入れようで造られていた。 そしてここには誰も入ったことがない聖域でもあった。外部の人間がごちゃごちゃ 入られては仕事にならないからである。 当然ここまで入れるのは気の許せる内輪の人たちだけであった。 つまり息子夫婦2人と孫の篤志を入れて僅か3人だけだったのである。 「さあ入って」 そう言って慶子が招き入れてくれた部屋に篤志が入るのは3ヶ月ぶりだった。 彼は小さい頃から、この家の二階に上がるのが苦手だった。 そこにはどこか暗くて重苦しい印象があったからだ。 両親に連れられて何回か入った事があるが、いつも気持ちが悪くなって終いに は泣き出す事もしばしばあった。 だけど不思議なことに、そんなことがあっても篤志は慶子の家に行きたくないと 言うことは一度も無かったのだった。 低い天井が背の高い篤志の頭近くまで迫っていた。 気圧の変化か耳の中が少し重く感じた。 相変わらず目の前には本が山のように沢山積まれていた。 ファンなら誰もが憧れる人気作家の創作現場がそこにあった。 だけど篤志には特別な感情など無い。あるのは重苦しい空気が充満した 息苦しい部屋だということだけだった。 「相変わらず本がいっぱいあるね」 「商売道具だから当然じゃない。あっ、じゃあそこに座ってて、取って来るから」 そう言って慶子は隣にある寝室に入って行った。 そして何やらごぞごぞと物を動かす音が聞こえてきた。 その間、手持ち無沙汰の篤志は、何の気なしに部屋の周囲を眺めていた。 目の前には慶子愛用の大きな机があり、その上には所狭しとばかりに四方に 本が積まれていて、その真ん中に小さく開けられたスペースに無数の書きか けの原稿用紙があり、その上には重石代わりとばかりにこれまた愛用の黒の 万年筆が置かれていた。 篤志は、ふとその原稿用紙に目を落とした。 綺麗な字体で書かれていた用紙には、完の一文字が左隅に書かれていた。 その時、隣の部屋から慶子が小さなリボン付き箱を手にして入ってきた。 「ああごめんね、以前に買って置いていたんだけど、どこに置いたんだか 忘れちゃって・・ああいやだねえ年のせいかしら、うふふ・・でも、はい これどうぞ」 慶子は手に持っていた小箱を篤志に手渡しした。 「ありがとう慶子ちゃん。ねえここで開けていい?」 「ええどうぞどうぞ、中を開けて確かめてちょうだい」 篤志は嬉しそうに小箱を受け取ると、忙しそうな手付きでリボンを外して 包み紙を剥がしていった。 「わああ、凄いや」 箱を開けた瞬間、篤志の大きな目が、ぱっああと明るく輝いた。 そして箱の中から、黄金色に包まれた時計を取り出した。 「あなたももう身に着けてもいい頃だと思って慶子さん張込んじゃった・・あはは」 「うわあ・・重たああい、う〜ん大きいやあ・・」 慶子の声も聞こえないぐらいにその時計を手にしてしきりに興奮しっぱなしの篤志。 腕に装着してしげしげと眺める始末。 篤志のものすごい喜びようにプレゼントした慶子も満足そうな笑みを浮かべていた。 「でね・・実はそのままタダでその時計をあげる訳にはいかなくてね・・うふふ」 いきなり思いありげな表情に変わった慶子が、イジワルな笑みを浮かべた。 突然の言葉に、有頂天だった篤志の表情に冷や水を浴びたみたいに、へっ?と 驚いた表情で慶子の方に顔を向けた。 「結構高かったんだからね、その時計。だからただ単に誕生日祝いっていう理由だけ でプレゼントするのは惜しいと考えたんだな慶子さんは・・だからあ・・」 そう言うと思案気な表情で腕組みをする慶子が、首をぬっと前に突き出した。 「だから・・何?もう・・いきなりぬか喜びなの?」 不機嫌そうに頬を膨らます篤志。ついっとキツイ視線で慶子を睨む睨む。 「ああん、そんなに怒んない怒んない。実はちょっとしたバイトをね、篤志に やって欲しいなあって思って・・どうお願いできる?」 「バ、バイト?・・・う、うんいいよ。僕に出来ることなら何でもするよ」 「そう、ありがとう。やっぱり私の孫ねえ、気持ちのいい返事だこと」 「そんな言葉はいいから、一体何をすればいいの慶子ちゃん?」 欲しくてたまらない時計を前にして、篤志は矢継ぎ早に喋りかけてきた。 「まあまあ落ち着いて・・実はね・・」 慶子は慌てないでとばかりに両手を前に出して、はやる篤志をなだめる格好を 見せて、一呼吸置いてゆっくりと机の角に腰を下ろした。 そして机の上に置いてある原稿用紙の束を掴むと、それを膝の上で用紙の角を 整えると、すっと篤志の目の前に差し出した。 「今日の朝に書き終えた作品なんだけど・・」 「ええ、これって長編?」 「ううん80枚ぐらいの中編なんだけど、これを読んでその感想を聞かせて 欲しいの・・どうやってくれる?」 「感想?何でこの作品を僕に読ませるのさ?」 篤志は不思議そうな顔で慶子に質問。 確かにそう思うのも当然で、今まで慶子が自身の作品を読んで感想を求めるなんて 事は今まで一度も無かったからであった。 もちろん父親にも、そして母親にもそんな頼み事などしなかった。 慶子はその道二十何年のプロの作家なのだ。 そんなプロのしかも自分の作品の出来などを素人に求めるなんてことはまずありえ ないことだった。 第一、まだまだお子ちゃまともいえる篤志に、普通の恋愛小説であろうと、それだけ の批評眼があるわけも無いのはすぐにでも分かることなのだが・・ 「ああ、そんなに難しく考えないで、これはいつもの恋愛小説とは違うの。そう・・ 実験小説とも云えるのかなあ・・私にとって初めて書いた分野だから」 「だったらなおさら僕じゃあ無理だよ。だって小説のことなんて分かんないし、 それに新しい分野だったら他の親しくしている仲間の小説家さんたちに見せれば いいじゃない?」 「でもね、実は今回書いた作品の主人公があなたぐらいの少年なの。私ね幼い子供 が体験する恋愛を描いた小説を書くのこれが初めてなの。だから同じ少年の立場か ら見た素直な感想が欲しいの。それでダメなところとか、どうしても分からないと いうところがあったら直していこうかなって・・どうお願いできるかしら?」 可愛い鈴声で、ちろりと上目使いで申し訳なさそうに篤志を見る慶子。 篤志はいつも慶子のこの表情に弱かった。40代とは思えない可愛らしい表情で 頼み事をする時、篤志は一度足りとて首を横に振ることは無かったのである。 「でも・・僕に出来るかなあ?」 「一応机の上にその作品に関わった資料の本が何冊か置いてあるからそれを参考に してくれるかしら」 慶子がちらりと目をやった先には机の上に何冊かの雑誌が積まれているのが見えた。 篤志もそれらを見た瞬間、ほんの少し口の先が開いて驚きの表情になった。 「気にしないでイイのよ、普通のティーンたちが読む本が大半だから篤志でも普通に 読めるわ」 「なんだあ・・それだったら・・まあいいけどさ。でもあまり期待しないでよね。 僕そんなに本読まないから・・」 「そんなに生真面目に考えなくてもいいのよ。私が欲しいのは、普通に読んでも らって普通に感じたことを言ってもらえればそれで十分だから・・もうちょっと 気を楽にして読んでくれればいいわ」 「うん分かった。そういうことだったら僕何とかやってみるよ」 「そう・・ああよかった。もちろんこんな頼み事をしたんだから、あなたがちゃんと 出来たら、私がもう1つプレゼントを用意するから、それでどう?」 「ええ!?もう1つのプレゼント?うん、うん、分かった、僕頑張って慶子さんの 作品読むからね」 篤志はプレゼントという言葉に俄然張り切る表情を見せた。 いかにも子供らしい素直な言葉とその表情に慶子はなんともいえない満面の笑みを 見せたのだった。 「それじゃあ篤志が読んでいる間に、私はシャワーでも浴びてこようかしら」 「え?今から?」 「朝からの取材で身体が汗でベタついて気持ち悪いからすぐにでも、さっぱりしたいの」 「じゃあお昼ごはんはどうするの?」 「ああ?何だあ、心配してたのは実はそっちの方かあ?もう・・ちゃんと用意して ますわよ。さっき頼んでおいたピザが届いているから、それを後からいただきま しょうね」 「うん、了解しました。あはは・・」 「うふふ・・じゃあまた後でね」 慶子はいつにない意味ありげな笑みを見せて部屋を出て行った。 階段を下りる足音が小さくなっていく中、篤志は椅子を引いて手にしていた 原稿用紙を広げて慶子の机の上に置くと、そのままドカっと椅子に腰を下ろした。 そうしてから、ゆっくりと視線を原稿用紙の上に落としていったのだった。 「少年裕也の恋」 そう題を打った表紙を捲ると、慶子が書いた読み易くて綺麗な文字が400字原稿 用紙のマス目いっぱいに埋まっていた。 ふむふむ・・ 篤志の視線がゆっくりと上から下へ、そしてまた上から下へと動いていく・・ 1枚、また1枚と、読んでいく度に用紙を机の脇へと置いていった。 内容は15歳になったばかりの裕也が、ある日を境に二周り半も年が違う人妻良子と 道ならぬ恋に落ちるという話で、しかも相手の女性は親友の母親であることから、 裕也と良子は、互いの身を滅ぼしかねない危険な恋を前に互いが苦悩の日々が始まる ことになるのを予感する。 裕也は親友を取るのか、母親の良子を取るのか、また一方の良子も母として生きるのか、 禁断の愛を前に再び女として生きるのか、その選択を迫られることになって・・ 読んでいく内にどこか似たような設定を感じ始める篤志。 内容が明らかになるに連れて用紙を捲るスピードが段々早くなっていった。 慶子が描くタッチは、いつもながらに鮮やかで読む者の心を素直に彼女が造り出す世界 に導かせてくれた。それは本を読むのが苦手なはずの篤志ですら、まるで我を忘れてし まったかのように食い入るように読み耽っていることからも分かる。 ところが読み進めていく内に、なぜか篤志の眉間に困惑する表情が出るとあっという間に 口元、頬などにそれらが広がりを見せ始めた。 筋道はよく分かる、分かるのだが、それだけに現実的に考えて30も年齢が違う男女 の間で恋愛感情などが芽生えることってあるのだろうか? 少年は感情が幼い分のめり込むかもしれない、だが一方の人妻はどうなのだろうか? 自分の子供の友達に男として恋愛感情など芽生えるのか?いやありえないだろう・・ しかもこのような内容が大衆ウケするのか疑問だし、現在慶子の作品を抱えて いる多くの出版元は、いずれも若い女性を対象とした雑誌を出すところばかり なので、このような作品にOKを出すのはかなり抵抗があるのではないかと思う。 だのになぜ彼女は今、このような作品を書いたのであろうか 篤志が思い悩む中身は至極もっともなものであった。 13歳の子供が読む内容では到底なかったからだ。 しかもこれを読んで感想を聞かせてくれとは、篤志は慶子の思惑が分からず 理解に苦しんだ。 しかしそれでも彼は更に読むスピードを上げて先へと進めて行った。 確かに理解し難い作品ではあるが、話自体はとても面白く文章も平易だから 篤志も容易に読むことが出来たからだ。 ところがある時点で、その原稿を捲る手がピタリと止まってしまった。 それと同時に、顔を原稿に近づけてまるで食い入るように見つめ始めた。 丁度そこは、主人公敦也と良子の情交場面が繰り広げられている場面だった。 お互いが全てを捨てて愛に生きることを誓う場面から、それが始まっていた。 (ええ?これは・・まるでAVじゃないか!うっそお・・うわああ!!) 篤志は驚きを隠せなかった。 そして食い入るように読み耽るその額には大きな汗粒が滲み出ていた。 その時彼はほんの少し前に友達の家で一緒に鑑賞したAVの映像を思い浮かべていた。 濃厚な男女の絡みの文章が行間の隙間をも埋め尽くす程に迫ってきて頭の中を 犯し始めた。 熟成された女の肉体が幼い少年の華奢な肉体を覆いつくし、そして貪るように 絡み合い吸い尽くすように求め合う。 それを余す事無く表現する過激な言葉!言葉!言葉!! 13歳でも知っている禁止用語が大きな顔をして幾つも並んでいた。 そうなると読んでいく内に否応なしに篤志の頭の中で実演されていった。 豊満なる肉体で迫り来る人妻良子の姿が慶子とダブって見えた。 他の誰にも代えれなかった。どうしてだろう?祖母といってもかなり若い48歳。 良子と寸部変わらぬ美貌の熟女だ。確かに母も若い、だけど魅力は感じなかった。 確かに他の母親連中と比べてもかなり綺麗なのだが、慶子と比べて華やかさとか 若さとかが感じられなかった。 40代とは思えない肉体の張りと若々しくて可愛らしい顔立ち。 こうして、 篤志は慶子が書いた作品を読むうちに、自分の本当の気持ちが慶子にあることを 己自身しっかりと知るところとなった。 篤志は激しい愛交場面を慶子の姿で妄執することにためらいを持たずに読み進めて 行ったのだった。 その時、階下から何やら叫んでいる声が篤志の耳に入ってきた。 慶子の声だった。 その声に篤志は、はっと驚いた表情で顔を上げた。 「篤志すまないけど寝室に置いてあるバスタオル持って来てくれないかしら・・ 私うっかりして持ってくるのを忘れちゃった」 浴室から声を上げている慶子に気づいた篤志は胸の中に突然沸き起こった逸る気持ちを 抑えながら部屋の隣にある寝室に入ると、セミダブルのベットの上に置いてあるバスタ オルを発見すると、それを手に足早に階下の浴室に向かった。 「ああ、ごめんなさいね篤志。自分で用事を云い付けときながら、その邪魔を しちゃって・・」 若さが素直に顔に表れたままに階段を勢いよく下りてきた篤志が、浴室のドアを開けて 立っていた慶子を視界に捕らえた瞬間、慌てて足下にブレーキをかけたせいで大きくつん のめってしまって危うく慶子の目の前で転びそうになってしまった。 「あらあら大丈夫?何もそんなに急いで下りてこなくてもよかったのに・・」 篤志が驚いて足下を危うくしてしまうのも仕方がなかった。 なにしろ慶子は身体に何1つ纏わずにドアの前で立っていたからだった。 確かにタオルがなかったのだからしょうがなかったのだが、彼女は大胆にも何も隠そう とはせずに普通に篤志が来るのを待っていたのだ。 「な、なにもそこで裸のままで待ってることなんかしなくてもいいのに」 「どうしたの?顔が真っ赤よ・・恥ずかしいの?」 「そ、そうだよ。よくそんな格好でいられるね、恥ずかしくはないの?」 「別に何にも・・だって孫のあなたに何をどう思うっていうの?」 慶子は平然と篤志が手にしていたバスタオルを受け取ると、顔から始めて首筋、お腹 太ももの辺りを順に拭き始めた。 そうした中篤志は恥ずかしそうにうつむいた格好から、ちらりちらりと目の前の 裸体を見ていた。 篤志が見た慶子の裸体は、彼女の作品に出てくる良子そのものだった。 広い肩幅から連なる広い胸元、そしてそこにはまるまると大きく育ったスイカの ようなおっぱいが2つぶらさがっていた。 ほんの少し垂れ気味ではあったが、先ほどまで浴びていたシャワーの水滴があちら こちらに点在しているのだが、それが身体が揺れる度に、同じようにぷるんぷるん と揺れる様を見ると、いかに慶子の肌が柔らかいかを感じずにはいられなかった。 視線を下に向けると、今度は逆にかなり引き締まったお腹周りだというのが見て 分かった。 若さを維持する為にかなりトレーニングを積んでいると、雑誌のインタビューに 答えていたが、それが本当でだったことが証明されたといってもいい。 そしてよく見ると下腹部に薄く赤い線が左下からすっと引かれているのが見えた。 綺麗な白い肌にそれはあって凄く生々しいまでの色気を感じさせた。 それは慶子の生きてきた歴史を表す傷であった。 それがあればこそ長い年月を経て篤志が今、目の前に存在しているのだから。 「や、やっぱ、恥ずかしいから・・は、早く服着てよ」 「あらあら、さすがに篤志も大人になったのね、昔は一緒にワイワイ騒いながら 一緒にお風呂に入ったものなのにね」 「そ、そりゃあ僕だって中学生なんだもん。もう昔のようにはいかないよ」 「あら、別に私は寂しいとは思ってないわよ。むしろ嬉しいぐらいなんだから 篤志がそれだけ大人になったってことがね・・それよりも私の裸で顔を真っ赤にする ところを見ると、まだまだ私もイケてるってことね・・うふふ」 慶子はにこにこしながら、バスタオルを裸体の上から撒き付けていった。 胸の上から膝上まで白いタオルに覆われたが、さすがに胸のところは隠しようがない ぐらいにタオルを大きく隆起させていた。 この肉体を前にして平然と振舞える13歳の男の子など皆無だろう。 ましてや慶子の美貌をも併せれば、我をも忘れるのはほとんどであろう。 しかも篤志はさっきまで読んでいた慶子の小説での激しい情交場面が頭から離れな かった。なにしろ慶子の裸体を想像して読んでいたのだから篤志の狼狽ぶりは当然 だった。 「あら?」 その時、慶子の視線が篤志が手にしていた原稿用紙にいった。 慶子の突然の呼び出しに動揺した篤志が、読んでいた原稿用紙を手放せずにそのまま 一緒に持ってきてしまっていたのだった。 「もう読んでしまったの?」 「うん、まあね、でも、僕にはよく分かんなくて困っちゃった」 「どこが分かんないのかしら?最初からなの?」 「うん、まあ、その、主人公が年上の女性に恋をするってのがどうしても・・しかも 相手の女性は友達の母親で年の差が30もあるんだよ。ちょっと無理があるんじゃな いかなって思って」 「篤志はそう思うのね?」 「そ、それに、何か直接的な表現が多くて、これ、このままだったら本には ならないんじゃないかなあ・・」 「だから、それは私が最初に実験的な作品だって言ったじゃない。初めから誰彼に見せ る為に書いたんじゃないの。久しぶりに私自身が書きたいと思ったことをそのまま文章 にしたのね。だから内容も多少過激になっちゃったみたいだけど、それでもかなり面白 く書けたなと自信はあるのよ。どう、面白いでしょ?」 「う、うん、面白いのは認めるよ。さすがはというぐらいの内容だと思うけど、でも、 僕にはどうにも理解できない恋愛作品だなあって・・ごめんなさい」 篤志は頭を掻きながら申し訳なさそうに慶子に謝った。 タオル地に巻かれた慶子は腕組みをしながら、顔を下に向いたままの篤志を見ていた。 「私が参考にしてって言った資料の雑誌は見たの?」 「ごめんなさい、先に読んじゃえと思って、まだ見てないんだ」 「あらあ、そうなの?予備知識なしで読んだのなら分からないと思うのも 仕方ないわねえ」 「本当にごめんなさい慶子ちゃん」 本当は祖母のあなたを想像しながら読んでいました。とはどうしても言えない 篤志だった。 「ううん、いいのよ、いいのよ。少しでも面白いと感じてくれたのなら私はそれで いいのよ。あなたがそう思ってくれたのなら、後はこれを叩き台にして、もう少し 練り上げて一般の人にも読めるように書き直すから、ああそれからもうタオルで身 体を隠したから、顔を上げていいのよ」 慶子の優しい声に、篤志はやっと恥ずかしそうに顔を上げた。 目の前に優しい微笑みを浮かべながら立っている慶子の全身を、今はっきりと見据 えることが出来たのだった。 篤志が目を下に向けているのは、彼の理性が働いたせい。 だがそれでも喋る時に時折目線を上げるのは彼の抑え切れない男としての本能が 頭を持ち上げたものからきているのだということを、慶子が先程から見せている 微笑みからそれら全てがお見通しであることが分かる。 「はい、やっぱりいい顔してるなあ、おぬしは・・うふふ」 彼女は篤志の頭を優しく撫でると、そのままゆっくり階段から二階へと上がっていった。 篤志は慶子のバスタオルで包まれた後ろ姿をただただ立ち尽くしながらに見送っていた。 首筋辺りに濡れた髪の先が見えた。そして綺麗なうなじ姿。 そんな彼女の後ろ姿に成熟した女性の佇まいを感じる篤志。 だがその時、 階段を一段ずつ昇るたびにタオルの裾が捲れて、肉感たっぷりの太腿が交互に見えた。 そして最後の段に彼女の足が掛かった瞬間、篤志の目の中に小さな蕾と切れ長の花弁が 飛び込んで来た。 初めて意識して見た女性の躍動する秘部に篤志の鼓動が更に高鳴った。 その時、ふいに慶子は下で立っている篤志に顔を振り向けた。 そして何も言葉を発せずに、ただ、にやりと満面の笑みを見せると奥の部屋へと姿を 消したのだった。 慶子の姿が消えても、なお彼女の残り香を求めるかのように、ただぼんやりと その場に佇む篤志。 最後に見せた彼女の微笑が頭の中から離れなかった。 何やら意味ありげにこちらに向かってじっと見つめる瞳に気持ちの全てを吸い 取られそうな気持ちにさせられた。 ぶるっと身震いをした。するとその時、手にしていた原稿用紙を足下に落として しまった。 落とした際の音に篤志は、はっと我に帰った。 足下を見ると大量の用紙がバラけて辺り一面に無残にぶち撒けられていた。 篤志は急いで一枚一枚、用紙の端に書かれた数字の順番を揃えながら拾い上げていった。 そして最後に表紙の1枚を拾って積まれた原稿用紙の先頭に置いた。 ”少年裕也の初恋” ふと表紙に書かれた作品タイトルの文字が篤志の目の中に入った。 その時、篤志の頭の中で最後階上から見せた慶子の微笑みを思い起こした。 そもそも慶子がいつも得意としている若者向け恋愛小説を書かずに、余りにも理解し 難い幼い少年と人妻との年の差恋愛を主軸とする作品を書こうと思い立ったのか? そんな問い続けを何度か繰り返すうちに彼の中で1つの答えらしきものが出た。 だけど、それは余りにも突拍子のない答えであり、実際にありえないものであった。 しかしながら状況の全てはそれを指し示していた。 思いあぐねた篤志は突然に急いで階段を駆け上がると再び慶子の書斎へと戻った。 そして、さっきと同じく椅子にどっかりと座ると机の上に積まれている資料だと 云われていた雑誌類を上から順に開けていった。 それらは一冊ごとに要点が書かれている所に見出し用のシールが貼られていて、 そこのページを捲り開けると、何やら恋愛相談のコーナーだったり、実際の体験談 などが書かれている内容ばかりが載せられていた。 読んでみると、慶子が言っていた通りの年上女性との恋愛話が沢山載っていた。 その内容も高校生の男の子が自分から誘ってみたら結構成功したみたいな自慢話や、年上 女性の方からの投書では、夫がある身であるが故に、年下の男性に対してなかなか話を 切り出せなくてどうしたらいいのかといった悩み相談のような話など、様々な年の差恋愛 の悲喜こもごも話が掲載されていた。 なるほど・・世間では、こういった年の差の恋愛が沢山あるのか、と篤志は一様に 驚いた。 更に積まれている他の雑誌にも目を通したが、内容は似たり寄ったりといった感じ の相談投書モノとか、体験談とかが大半を占めていた。 世の中は広いなあ・・積まれている雑誌全てに目を通した時、篤志は素直に思った。 確かに自分もあの小説を読んでいる最中は、これら集う人たちと同様、祖母慶子に思い を馳せたのだから、これは自分だけが変なのではなく、ごく当たり前の恋愛として成立 する事柄なのだと、篤志はそう思い始めたのだった。 そして、ふと視線を机の上に向けると、高々と積まれていた雑誌類は目の前から全て 消えていてその机の奥の方が丸々視界の中に入ってきた。 その視界の先に何やら一冊の黒い表紙の本が机の端にちょこんと置かれているのが 見えた。 篤志は、椅子から身を乗り出して、その本を手に取った。 B4サイズのその本は、厚さが結構あって手にした時、ずしりと手首に重さを感じた。 ただ単に黒く覆われた表紙には何やら英語らしきスペルのみ綴られていたが篤志には それらがまったく読めなかった。 明らかに今まで読んだ雑誌類とは異質の匂いが、その本から漂っていた。 もしかしてその本は慶子にとって大切なものかのしれないと直感的に思った 篤志は、ゆっくりと慎重に表紙を開いていった。 いきなり冒頭から英語の文章が羅列するページが目の前に出てきた。 どうやら輸入本であることが分かった。目が眩む思いになったが仕方なく もう一枚捲ってみた。 すると今度はにっこりと笑顔を浮かべて正面を向いている黒のネックセーターが 印象的な1人の金髪の女性が゙一面大写しで載っていた。 そのセーター越しから見えるまるでメロンのような大きな胸は、とても優しげに 写っていた。 そして次のページでは、若い金髪の男性が映っていた。 そして隣のページには彼ら2人と中年の男性と若い女性の2人を新たに加えて、 まるで普通の家族ように写っていた。 どうやらこれは海外の家族写真集の感じの本のように篤志は思った。 確かに次へと捲る度に、家の中で2人が楽しそうに会話したり、家族全員で食事 したりする写真等々が、英語で綴られた文章と一緒に載っていた。 確かに微笑ましい家族の一ページともいえる写真がそこに載せられていた。 更にページを捲ると、父親と長女らしき女性とが車に乗って出かける写真があった。 次のページでは家の前から手を振って車を見送る母親と息子、そんな感じがする写真 があった。 車が去った後、2人は互いに笑顔を浮かべて見詰め合った。 そして仲良く手を繋いで家の中に入る2人。 ページを捲ると、次から次へと2人が一緒に動く写真が載っていた。 それから次に一緒にソファーに座る母と子。 そしてその次を見るべく篤志はページを捲った。 次の瞬間、篤志は”あっ”と大きな声を上げた。 何と、母子2人がソファーでキスをしている写真がページいっぱいに大きく写っていた。 篤志は読めなくても、写真の下に書かれている文章を見た。 そこには確かに”MOTHER””SON”といった小学生でも分かる単語が書かれて いるのを見つけた。 2人はどうあれ親子という設定には間違いなかった。 母親の方は、マリリン・モンローのような、怠惰な感じがする目元に肉厚的な唇が印象的 な美人で、年の頃は30後半から40前半に見えた。 一方の息子の方はというと、切れ長の瞳が印象的な美少年で、どう見ても15,6歳にし か見えないといった、まんま幼さが見え隠れする感じ顔立ちだった。 ”血の繋がった者同士の恋愛!?” 篤志はそのことがどういうことかすぐに理解できた。そしてその瞬間、身体の中の血が 一気に逆流したかのような衝撃を全身に感じたのだった。 更にページを捲ると、 2人は互いの舌を絡ませながらの濃厚なキスをしている写真が目の前に現れた。 目を閉じながらも恍惚感溢れるような2人の表情。 次には、息子の股間に手を置く母。息子の手も母のスカートの中に手を入れている。 篤志はその段階では、目を瞬くのも忘れて食い入るように写真を見ていた。 鼻で呼吸をするのも億劫なのか口から荒い息遣いが聞こえてきた。 その興奮は、次のページを捲った瞬間、最高潮を迎えたのだった。 ズボンの股間のチャックが開けられて、中からとても大きな肉棒が元気に反り返って 飛び出ていた。そして母親の方はスカートが捲り上げられて、腰の辺りから黒のガーター ベルトが見えていて膝上まである黒のストッキングを留め金で止めているのが写っていた。 だが、肝心のパンティはそこにはなかった。扇情的なまでに肉厚的な腰周りの中心には 綺麗に剃り上げた股間と綺麗なピンク色した花弁が大きく写っていた。 それは紛れもなく無修正のポルノ雑誌だった。 そしてそこにはつい先程初めて見た慶子の秘部と一緒のものが写っていた。 13歳にとってそれは衝撃的な写真であった。 今まで見たAVの映像でも肝心の部分には大きなモザイクが掛けられていて、 その実態がどうなっているのかを窺い知る事が出来なかったのだから、この写真 によってその謎が全て明らかになったと言えた。 篤志は大きな興奮の前に手が震え始めていた。 次のページを捲るのもなかなか容易に出来ずにいた。 自分でもどうしようもないじれったさを感じながらも、ようやくページの端を抓んで、 さあ次へと捲ろうとした時、突然背後のドアが開く音が聞こえたので、篤志は反射的に 顔を後ろに向けたのだった。 「おまたせ篤志、どう作品についての感想はまとまったのかしら?」 いつもの甘い鈴の音に似た声が聞こえたと思った瞬間、慶子がゆっくりと部屋の中に 入ってきた。 驚いた篤志は、すぐにその本を閉じた。 だけど、その時も行動は全て慶子の知るところだった。 「まあ、その本・・あなた全部見たの?」 「え、いや、その、まだ・・半分も見てない・・んだ」 「ああいやあ・・それは13歳の子供には有害な写真がいっぱい載っているんだよねえ」 眉間にシワを寄せて困惑の表情の慶子。 それを見た篤志も、恥ずかしそうに顔を赤らめた。 だが、次の瞬間、篤志ははっと目を大きく見開いて何かに気づいたような感じの 表情を見せると、一転慶子に対して毅然とした態度を見せた。 「ねえ、慶子ちゃん、一つ質問していい?」 「え?ええ、いいわよ、何かしら篤志?」 「あ、その前に、ちょっとの間だけお祖母ちゃんって呼ばして貰うね」 「まあ、何よそれ、私が一番気にしている言葉なのに、もう・・うふふ・・で何?」 慶子も何かしら思ったらしく、頬を膨らませて怒ったようなそぶりを見せながらも、 次にはイジワルぽく笑みを浮かべていた。 「お祖母ちゃんはこの本を見て、今回の作品を書こうって思った訳だよね?」 「ええ、そうよ。この本を見た瞬間に、どうしてもこのテーマを自分の作品で 書いて見たいって思ったの」 「この本、よく手に入ったよね。普通はダメでしょ?」 「まあね、この本は私の友人が色々なツテを使って海外から持ち込んだものなの 凄い本だから、是非私にも見て欲しいって、で実際読んだら、本当に凄かったわ あっはは・・・」 慶子は大きな口を開けて笑うと、篤志が座っているところの横に置いてある小さな ソファーに腰を下ろした。 「本当はこの本だけを僕に見せたかったんじゃないの?こんな雑誌類なんかは全部 どうでもよくてさ、ねえ違う?」 「さあねええ・・どうしてそう思ったのかしら?」 イタズラっぽい微笑みで篤志を見る慶子、その目は明らかに篤志に対して訴えていた。 「僕がこの家に来てから見てきたお祖母ちゃんの一連の行動からだよ。そして この本が決定的だったんだ」 「どう決定的なの?」 「この本は明らかにポルノ写真集なんだけど、そのテーマが、その・・あの・・」 「ここにきて、何恥ずかしがってるのよ、はっきり言いなさい、さあ早く」 もどかしそうにしている篤志に向かって、いつもの甘い鈴声とは違う、大きくて 毅然とした声で叱り付けた。 「母と子の近親SEXがテーマなんだ。お祖母ちゃんは僕とSEXがしたいんだ。 どう違う?」 その時、篤志の綺麗な横顔に突然窓から差し込んできた明るい陽の光が当たった。 篤志は意を決した表情で瞬きもせずに慶子の顔を見つめたのだった。 「ええ、そうよ、その通り、よく分かったわね篤志」 「お祖母ちゃん着替えたでしょ?この本のモデルと同じ服装に」 確かに慶子の服装は、先程までの派手なスーツから一転、地味な黒のネックセーターに 着替えていた。そしてさっきより更に短い丈のスカートに変わっていて、その悩まし気 な太腿には、黒いストッキングが覆われていた。 「よく見てるわね・・うふふ・・ほらここも一緒なのよ」 妖しい表情で笑う慶子は、すっとソファーから立ち上がるとゆっくりとスカートの裾を指 で抓むと、まるでストリップ劇場の踊り子のように、ゆっくりとじらしながら裾を上へと 上げていった。 次の瞬間、篤志の眉が釣り上がった。 予想は当たっていた。スカートが上へ捲り上げられた後には、何も無かった。 慶子は本のモデル同様、下着を履いていなかったのだ。 「僕は今でも信じられないんだ。お祖母ちゃんが・・いや慶子ちゃんが僕のことを」 「そうよ、好きよ。好きなのよ。あなたが生まれた時は、私をあっという間にお祖母 ちゃんにさせられて何て憎らしい子って正直思ったわ。それは今でも変わらないわ。 でもね、あなたが大きくなるにつれて、凄く綺麗な男の子になっていくのを見ている うちに、私の中であなたを見る気持ちが変わっていったの。あなたは私が憧れたあなた のお祖父ちゃんの母親の顔にそっくりなのよ。もうそれからはあなたのことばかり 考えている自分がいたわ」 こうして慶子はまるで遠くを見るような目で浪々と語り始めた。 「私の思いはそのまま妄執となって24時間私を虜にしたわ。年が経つに連れて あなたはヨーロッパの血の影響からか、あっという間に身体が大きくなっていって、 いつの間にか逞しい男性へとなりつつあるのに、それでも何も出来ない自分が恨 めしく思っちゃって・・それでそんな気持ちなんかをそのままぶちまけるように 書いたのがこの作品なのよ」 そしてそこまで言い切ると慶子は、どっと倒れこむようにソファーに座り込んだ。 「そんなに似ているの僕の顔が?」 「ええ、特に横顔なんかがね・・」 「僕も、正直に言うとね、この慶子ちゃんの作品を最初から慶子ちゃん自身を想定 しながら読んでいたんだ。相手はもちろん僕でね・・でもそのことを言うのが恥ずか しくて、ついウソ言っちゃったんだ・・ごめんね」 「いいのよ。それでも嬉しいわ。だってあなたもそう思ってくれてたんですもの」 「僕たち同じ気持ちだって事が分かったんだから、この本の続きも2人で一緒に読んで いこうよ。いいでしょ?」 「ええもちろんよ。やっぱり篤志はいい子ね・・うふふ」 篤志はソファーに座っている慶子の隣にくっつくようにして座った。 そして手に持っていた例の写真集を広げた。 「僕はここまで見たんだ」 「ああ2人でじゃれあうところからね・・じゃあ先へ捲って」 次のページを捲ると、母の手に息子の硬くなって反り返った肉棒が握られていた。 そして一方の母の花芯部分には、息子の指があった。 「ねえ慶子ちゃん、ここに書いてる英語を訳して読んでくれない?」 「はいはい、もちろん読ませてもらうわ。分かりやすく日本的に訳するけどいい?」 「分かりやすければ僕は何でもいいよ」 「分かったわ。じゃあ、読むわね・・」 慶子はピッタリとその身体を篤志に寄せると耳元でささやくように、例の甘い声で 読み始めた。 ”その時、母フィーナは、息子のジルの硬くなったコック・・ああチンポを” 「ええ!?チンポって?」 突然素っ頓狂な大声を出す篤志。その声にびっくりして思わず身体を仰け反らす慶子。 「あっああ、コックってそのまま読んでもよく分かんないだろうと思って、分かりや すくチンポって言っただけよ。何そんなに驚いた顔してるのよ?」 「だ、だって、慶子さんの口から、いきなりそんな言葉が出てくるもんだから、 僕びっくりしちゃって・・」 知的で清楚な感じがする顔立ちの慶子の口から、普段からテレビ、雑誌などのマスメデ ィアに出ているときには絶対に口にしない卑猥な言葉がぽんと出たことに篤志は大きな 驚きを、異常なまでの興奮と共に覚えたのだった。 「続きを読むわよ・・いい?」 「うん。いいよ続けて」 慶子は気を取り直して続きを読み始めた。 ”息子ジルもフィーナの濡れたオマンコに手を入れた。” ”ママ、もっと強く僕のチンポを扱いて””ジルもママのオマンコを ぐちゃぐちゃに弄って” 「す、凄い会話だね」「外国の人ってみんな直接的に言う人が多いのよ」 次のページを捲ると、母親が息子の肉棒を口に咥えていた。 そして気持ち良さそうに目を瞑って母親の唇の柔らかさを味わう息子。 更にページを進めると、今度は息子が母親の花弁に顔を近づけて舌を這わせている ところがアップされている写真が出てきた。 ”ママ、ママのオマンコ凄く美味しいよ””ジル、もっと舐めて、ふやけるぐらい に舐めて” 「ねえ、凄く気持ち良さそうな表情だけど、本当にこんな顔になるの?」 「ま、まあ大体そうなるわね・・好きな男の人に舐めて貰ったら、ほとんどの女性は 気持ちよくなって、こんな顔になるわ。もちろん、好きな男のチンポなら、舐めてい ても美味しく思えるわね」 慶子のその言葉に篤志の表情が強張った。 「ね、ねえ、慶子ちゃん?」 「な、なあに、続きならすぐに読むから・・」 「ち、違うんだ、あの、その・・ここで1つお願いがあるんだけど、いい?」 「いいけど、なあに?」 慶子は篤志の切羽詰ったような顔を見て、それが何であるか既に理解しているみたいな 笑みを見せて篤志が切り出す話を待っていた。 「け、慶子ちゃんもこんな表情になるの?」 「もちろんよ・・何なら見せてあげよっか?」 「う、うん!」「まあ、元気のいい返事だこと・・うふふ」 慶子は、ゆっくりとソファーにもたれ掛かると、片足をソファーの上に置いた。 すると股を大きく開いた格好となって、その短いスカートの裾がすぐに捲り上がった。 「本のモデルと同じ、いや、それ以上にキレイだ」 「そう、褒めてくれてありがとう。嬉しいわ。まあこれでもいつもキチンと手入れは してるからね」 大きく広げられた股間は、確かに綺麗だった。それ以上に実に魅惑的な肉付きが された腰周りが印象的だった。 引き締まったお腹に大きくて肉厚的なお尻。篤志はそれこそ息を大きく飲み込まん ばかりに興奮した顔でそれら全てを見回していた。 「さあ、写真の男の子のように弄くってちょうだい・・さあ、早く」 篤志は写真の通りに左手人差し指と中指との2本の指を慶子の秘部の裂け目に 差し込もうと、ゆっくりとその前まで近づけた。 「あっ、ちょっと待って」 慶子は篤志を呼び止めて、彼の指を握りしめた。 「え?、ど、どうしたの?」 篤志は突然の事に、驚いた表情で慶子の顔を見た。 慶子は篤志の指を口に含むと、舌を絡ませながらペロペロと舐め始めた。 「あ、ああ、あああ・・・何かヌルヌルしてくすぐったいよ慶子ちゃん」 指先に感じるなんともいえないぬめっとした感触と目の前で慶子が自分の指を丁寧 に舐めている表情とかが合わさって、篤志は背筋に走った電流が脳天にへと突き抜け るような感触を感じた。 「かさかさした指で女の大事なところに入れちゃうとね、擦れやすくなってすぐにキズが 出来ちゃうの。だからこうして濡らしておくのよ。それぐらいデリケートなところなのよ 。これって男のエチケットなんだから、忘れないでね・・いいこと?」 「うん、分かった。でも慶子さんの舌って気持ちいいね」 「一応年季が入ってるからね・・うふふ、さあ、これでいいわ」 慶子は愛しそうな目線を篤志に送ると、舐めるのを止めて握っていた指を、そっとまた、 股間の方に持っていって、そっとその指を熱く火照っている割れ目に宛がった。 「先に中指から、ゆっくり入れてって」 慶子の言われるままに篤志は指をゆっくり割れ目の中に差し込んでいった。 「わああ、何か凄く温かいよ、ああそれにヌルヌルしてる・・」 「あ、あ、あ、そ、そう、ゆっくり奥まで、入れてって・・うん、上手よ、凄く上手よ、 それで中まで入ったら、周りの壁を指の腹で擦って・・」 「こ、こう?」 「ああああ、そ、そうよ、そのまま今度は前後に指を出し入れして・・く、くあああ、 そ、そうよ・・凄く、イイ、いいわ・・篤志。あ、あ、あ、、ああああん、あん、あん! !」 いつも毅然とした美しさを見せていた慶子が、一転目の前で気が狂わんばかりに 悶える姿に篤志は驚きを隠せなかった。 そして、今自分の指先一本でそんな慶子を操れている事実に喜びを感じ始めた。 次に篤志は人差し指を差し入れた。 すると慶子の悶えは更に激しさを増した。 激しく頭を左右に振りながら快感を全身で受け止めていた。 指の出し入れするスピードを速めると、口元からよだれを流しながら背中を よじれさせた。 「慶子ちゃん、凄く気持ちいいんだね、このモデルと同じ顔になってるよ」 「も、もう・・最高よ、あ、あ、あ、、イク、ああイッちゃいそう、ああ、イクわ、 あ、あ、あん、あん。ああん、ああ・・・もっと、もっとかき混ぜてえええ!!」 もはや猛獣とように吼え捲くる慶子。 その姿を見た篤志も同様に理性のタガが、スポンと外れてしまった。 「慶子ちゃん、この入り口の赤い所が何かだんだんと膨れてきてるけど・・」 「あ、ああ、、ああ、そ、そこは、クリストスっていって、一番感じるところなの・・ い、今、そこを刺激させたら、も、もう、わたし・・気が狂っちゃうわ・・ダ、ダメよ 触っちゃ、ダメ、ダメだったら、ダメエエエエ!!」 そんなことを言っても、暴走モードに切り替わった篤志にとって格好の餌食になって しまうだけだった。 篤志は親指の腹をグリグリと押し付けるようにして擦りつけた。 「きゃああああ・・ダメだったら、ダメエエーッ!いやあああ、気がヘンになっちゃうう う!!」 篤志の3本の指は、まるで精巧な機械のように、慶子の股間のところで一定の速度を保ち ながらのピストン運動を繰り返していた。 篤志は恍惚な笑みを浮かべて一心不乱に指を動かしていた。 慶子が身を捩じらせている姿を見つめながら篤志は、得も言えぬ支配感が未熟な男性的 欲求を満たしていった。 篤志は右手で次のページを捲った。 それを見た彼の眉が更に上へと釣り上がった。 彼は意を決したように小さく頷くと、右手でズボンのホックボタンを外すとまっすぐ ズボンを下ろした。 白のパンツが異様なまでに前へと出っ張っていた。 「慶子ちゃん・・・して・・くれる?」 篤志の指の動きが止まり、慶子の中に打ち込まれていた2本の指を抜いた。 そして彼はゆっくりと立ち上がった。 慶子も荒い息の中ソファーから起き上がると、ちらりと視線を本の方に向けた。 「今度は私が篤志を気持ちよくさせる番ね。さっきまでの仕返しをさせてもらうわ」 慶子はその盛り上がったパンツの上に手を置いて優しく擦り始めた。 手の感触から、かなりの硬さを感じ、そしてかなりの大きさを知った。 「篤志はオナニーはしてるの?」 「うん、まあ・・」 「何時ごろに覚えたの?」「つい最近かな」 「エッチなビデオを観て覚えたの?」 「と、友達の家で一緒に観て、それでやり方を教えてもらった」 「それで今は毎日?」「うん・・」 慶子は大きな山を造っているパンツに顔を近づけた。 「うん・・すごく臭うわ。今日もしたでしょ?」 「まあ、朝起きてすぐに・・だってよく分かんないけど、最近毎日したいって 気持ちになるんだ」 「まあ、まるでおサルさんみたいね、うふふ・・」 慶子は手の甲を唇に押し当てて小さい声で含み笑いをしながら、ちらりと篤志の 顔を見た。頬を赤くして照れる篤志と目が合った慶子はこみ上げる欲望をもう抑えき れないといった感じで、キッと目を釣り上がて盛り上がったパンツの先に歯を立てて、 ちゅうちゅう吸い上げ始めた。 「ああ!」 今度は篤志が慶子に気持ち良さそうな表情を見せる番になった。 初めて受ける生暖かい刺激に篤志は天井に向かって顔を突き上げた。 「硬い・・凄く硬いわ。それにおっきい!もう子供サイズじゃないわ やっぱり欧米の血は違うわね・・ああでも・・すごく臭いわ。でも悪くはないわよ」 「け、慶子ちゃんが、そ、そんないやらしい言葉ばかり言うなんて・・僕もう興奮しち ゃって・・ああ気持ちが・・うううっ!」 だが篤志はなぜか急に腰を引き始めた。慶子から離れたパンツの先には慶子が付けた 大きなシミが出来ていた。 「出そうなの?だぅたら別にガマンしないでいいのよ、さあこっちへいらっしゃい」 「う、うん・・」 「どうしたの?急にモジモジなんかしちゃって、今更何を恥ずかしがることがあるのよ? 私なんか、あなたの前で恥ずかしい姿を見せちゃったっていうのに・・さあ早く!」 篤志は言われるままにおずおずと足をにじり寄せた。 焦れた恵子は、両手で篤志の腰に手を掛けると、そのまま一気にパンツを下へと 下ろした。 「あらまあ!」 目の前に大きな肉棒が曝け出された。 改めて慶子の目に驚きの色が浮かんだ。 その大きくそそり立った肉棒は、おそらく同年代の子供の中では群を抜いて一番で あろうと慶子は即座に思った。 だがそれがいかに大人形無しの大きさを誇っていても、慶子にはどこか幼くいびつに 見えた。 驚きの表情から、急に笑い声を上げる慶子。 それもそのはず、その肉棒の先には少しばかりの皮が被さっていたのだ。 そして臭いがしたのもそのせいなのだと納得した。 「ほらあ、やっぱり笑ったあ・・ああ嫌だなあ」 「そんなにしょげないの。男の子の最初はみんなこうなの。だからそんなに 恥ずかしがることはないのよ、それにね・・私これを見て凄く嬉しくなったわ」 「へ?なんだい?さっき凄くバカにしたみたいに笑ってたくせに」 恥ずかしさを隠すように声を大にして口悪く突っかかる篤志。 それでも慶子は全てを理解したような慈しむような笑みを篤志に向けた。 「初めてなのよね?」 「そうだよ」 「私が嬉しいって言ったのはそこなの。あなたの初めてが私だってことが」 「そうなの?」 「ええ、そうよ。篤志はキスの経験はどう?」 「それは、まあ・・ね。あるよ、何回かはさ」 「やっぱりね、確かに綺麗な顔してるし、背も高いから、女の子の方がほっときは しないだろうと思ってから心配したけど・・でもキスだけは仕方ないわね。 でも篤志の初めてを他の女の子に奪われるのだけはどうしてもガマンできなかった から、それを聞いて正直ほっとしたわ」 慶子は上目遣いに篤志を見ながら、右手で肉棒を掴むと、ゆっくりと上下に手を 動かし始めた。 すると篤志はまたも腰を屈めた。 「あん、逃げないの」 「だって、くすぐったいんだ・・気持ちはいいんだけど」 初めて他人の手に触られた感触に慣れないのか篤志は何度も腰を引いた。 慶子もそんな事を何度も繰り返すのに業を煮やしたのか、いきなり顔を前に突き出した。 「はああ?あっあっ・・ああいきなりそんなこと・・」 篤志の甲高い声が部屋中に響き渡った。 篤志の股間に慶子は頭をぴったりとくっ付けて、腰を両手でがっちりと そして速い動きで前へ後ろへと頭が動いていく・・ あん、あん、うんぐうんぐ・・うんぐぐぅ・・ 慶子の口に篤志の大きな肉棒が根元まで咥えられていた。 激しく慶子の顎が動くうちに、篤志のあまりの大きさによだれが口元から滝のように 流れ出してポタポタと慶子の膝の上に雫のように落ちていった。 「ああ、ぬるぬるして温かいよ・・慶子ちゃんのお口。あああ気持ちイイ」 先程とは一転して今度は腰をガンガン前に突き出す篤志。 慶子の頬に肉棒が何度も突き当たってその度に大きく膨らんだ。 「あん、硬いわ。あんあん、美味しい・・・あああ、篤志のチンポ美味しい!」 「あ、あ、あ、もう・・ダメだ・・あああ、出る、で、で、出るうううう!!」 初めて受ける口淫攻撃に篤志の肉棒は耐え切れずあっけなく撃沈してしまった。 腰を二度三度と大きく振って慶子の顔を打ち付けた。 初めて人に向かっての、しかも口の中への放出に篤志の興奮は最高潮に達した。 慶子は口の中に放出された原液をそのままごくりと全部飲んでしまった。 そしてそれが美味しかったといわんばかりの微笑を浮かべながら舌をペロリと 見せた。 「凄く濃くて臭くて美味しいミルクだったわ。私も久しぶりに飲めて最高よ」 「け、慶子ちゃん最高に気持ちよかったよ。いつものオナニーより数倍よかった」 篤志は力が抜けたみたいに、そのまま絨毯の上にへたり込んだ。 その時股間の肉棒は覆っていた皮が見事に剥けて、その中から太くて真っ赤な雁首 が露になって隆々と聳え立っていた。 「覆っていた皮はねオナニーのときには役に立っても、エッチの時にはダメなの。 でもこれで篤志も女の子を十分満足させれる一人前の男になったのよ」 「慶子ちゃん、キスしてもいい?」 「いつでもどうぞ。うふふ」 篤志は正面から顔を近づけて唇を合わせた。 慶子は舌を絡めながら篤志の口の中に侵入した。 慶子の肉体から発する甘い香水の匂いと粘つく唾液に少々の苦味とかが加わわった 奇妙な配合に篤志の興奮が高まった。 「本の続きを読んで慶子ちゃん」 篤志のおねだりに慶子は再び本を手にして続きを読み始めた。 場面は69から正常位結合へと移行していた。 更に捲ると、アップで写る2人のディープキッスが載っていた。 ソファーに仲良く座って見ていた2人だったが、ガマンしきれなくなっていた 篤志は、慶子の足下を広げさせて捲れ上がったスカートの中に顔を突っ込んで 慶子の濡れた花弁に向かって舌を這わせた。 慶子はその格好のまま本を読み続けた。 その間でも篤志の愛撫は休まず続けられ慶子の甘い鈴の音は、か細く震えながらも、 途切れることもなく可愛い喘ぎ声と一緒に聞こえていた。 ”・・ジルはバックから、そのぶっ太いチンポでフィーナを突き上げながら、フィーナ の尻の穴に人差し指を突っ込んだ。フィーナは白目を剥きながら大声でよがった・・” 本の方のクライマックスを迎えつつあった。 ページを捲る度に、後ろ、横、正面抱っこ、後背抱っこ、パイズリ・・ と目まぐるしく体位を変えながら交わる母子が写っていた。 一度吐き出して気持ちを落ち着かせた篤志も、慶子の愛くるしい声と淫らな言葉使いに 若さも手伝って、あっという間に興奮の極みに達したのだった。 「僕も、僕も、入れたい・・慶子ちゃんの中に入れたい!」 ろれつが回らず、口篭りながらも訴える篤志。 だが慶子の承諾など初めから有って無い様なもので、彼は有無も言わせない態度で、 座っている慶子の片足を持ち上げて自分の肩に乗せた。 腰が前に向かって引っ張られるようになってバランスを崩しながらも本は落とさずに 何とか抱えた状態で、それでも止めずにそのまま声を出して読み続けた。 そして篤志は、はちきれんばかりに硬く反り返った肉棒を、正面からぱっくりと開いた 慶子の花芯の中にぐいっと押し入れた。 「あっうううう!!入った。凄くぬるぬるして気持ちイイ!!」 「ああああ、久しぶりよ、男のチンポが中に、中に、オマンコの中に入っているううう!」 ソファーに座ったまま大股を開いた慶子を正面から中腰の状態で深く差し込んできた篤志。 朗読はいよいよ荒い息の中最終章に入っていた。 ”ママ、僕もうダメだよ。出ちゃう!” ”そのまま、ママの中に出してちょうだい。ジルの熱いザーメンをいっぱいママの オマンコの奥まで注ぎいれて!” ”アア、ママ、イク、イク、イっちゃう!” ”アアア!!来てええ!” 慶子は情感たっぷりに読み終えた。 実際にも、篤志の熱く激しい腰の動きに息は絶え絶えの状態にあったが、 まだ篤志には余裕があって、その動きはまだまだ終わらなかった。 「ど、どうだった?よかったかしら?」 「う、うん、凄くよかったよ。いやらしい声でいやらしい慶子ちゃんの顔が・・おお、 それに慶子ちゃんの中も気持ちイイよ!」 「そ、そう・・あああ、それはよかったわ。はああ、あん、篤志もいいわよ。あん、あん 硬くて、はあああん・・・大きくて、あん、子宮に当たってるわ・・ああああん!!」 慶子は、13歳のもの凄い力強さにかなりの興奮に酔い痴れていた。 そして篤志も慶子の妖しい魅力の虜になっていた。 篤志は慶子に覆い被さりながら、自分の口で慶子の口を塞いだ。 慶子の手から本が離れてソファーの下へと落としてしまった。 自由になった2本の腕が篤志の背中に回って力強く抱き締めていた。 篤志が動かす腰は、見るからにぎこちないものだったが、力任せの激しい動きであった。 慶子の放心状態に一歩手前のとろけるような表情。 その口元からだらしなくよだれが流れ出ていた。 「もっと深くまでちょうだい、ああああ、もっとお〜!!」 篤志は更に激しく叩き付ける様に腰を慶子の下半身へ打ち込んでいった。 激しく頭を振る篤志。終わりが近づいて来た。 「も、もう・・ダメ・・いきそう・・ああ、痺れてきた。あっあああ、出る出る・・ 出るううう!!」 「いいのよ、いっぱい出して、中に全部出してちょうだい、ああああああ、気持ちいいい イクううううう!!」 重なり合う2人が同時に痙攣を起こしたかのように全身を硬直させた瞬間!! ゆっくりとまるで蝋人形が溶けるように、ぐったりと1つになってソファーに倒れ込んだ。 ゆっくりと時間が過ぎていく・・だが互いの荒い息だけが聞こえてくるばかりだった。 そしてしばらくして篤志が声を上げた。 「僕は、変なのかもしれない・・」 「いいのよ、気にしないで、そういうことなら私も同じなのよ」 「僕から見てもお父さんは慶子ちゃん似だけど、僕ってそんなにその人に似てるの?」 「そうよ、本当に似ているわ」 「じゃあ一度見せてよその人の写真を」 その時篤志が訴える顔の横に向かって慶子が人差し指を指した。 そこには絨毯の上に落ちた先程まで見ていた本があった。 「何度見てもよく似ているでしょ?実はこの本ね自費出版されたものなのよ。 といっても世の中この1冊しかないんだけどね」 篤志は何言ってるの?と言ういう風な、きょとんとした顔で慶子を見ている。 「近親愛に目覚めたのは、やっぱりお祖父さん側の血なのかもしれないね」 「え?じゃあこの本って、まさか?」 「ええ、正真正銘の家族写真よ。もちろん撮影は家族全員で協力して撮ったものらしいわ 私もお祖父さんから家族の宝物とかいって見せられた時にはもう驚いたわね。そこの家族 はみんな全員で愛し合ったっていうのだから、凄いわねえ・・うふふ」 慶子は、けだるそうに髪の毛を掻き揚げながら、ソファーの下に落とした本に手を伸ばした。 「これであなたに渡すプレゼントは全部よ。満足頂けたかしら?」 「今日だけってことはないよね?」 「ええ、あなたが望むならこれからだっていつだって望むだけいいわよ」 「初めからそのつもりで今日の作戦立ててたんでしょ?」 篤志の最後の問いには慶子は何も言わずにただ、にこりと笑って頷いただけで、拾い上げた本の 表紙を表にしてそっと同じ絨毯の上に置き直した。 その表紙には大きく”Introduction ”と書かれてあった。 そしてその下に小さな文字で”of the family who loves”と書かれてあった。 ”愛する家族の手ほどき” 篤志はその言葉の通り実祖母慶子によって導かれた。 そして今また篤志は慶子の両足を広げると、嬉しそうな表情を浮かべながら舌を這わすのであった。 (おわり) [2007/01/09]